岐阜に残る結婚の風習やしきたりを紹介。「菓子まきや餅投げ」とは?
岐阜には「菓子まき」や「餅投げ」など、古くから結婚に関する風習が多くあります。
現代でも「岐阜の伝統文化を取り入れた結婚がしたい」というカップルは少なくありません。
今回は岐阜に伝わる結婚の風習やしきたりを紹介します。
風習やしきたりが現代の結婚式にどのように取り入れられているかも解説するので、ぜひ参考にしてください。
【岐阜の風習1】結納
結納は結婚前に花婿側と花嫁側の親族が集まり、お互いに贈り物を渡しあい、結婚を正式なものとして認める日本古来の行事です。
岐阜では他県と異なる風習を取り入れた結納が実施されていました。
岐阜の各地域に伝わる結納のしきたりを紹介します。
きめ酒
岐阜県北部では結納前に「きめ酒」を実施する風習があります。
「きめ酒」とは日柄がよい日の午前中に花婿側が花嫁側を訪問し、正式に挨拶する行事です。
訪問者は仲人と花婿の父親で、清酒一升と肴(するめ)を持参し、結納や結婚式までのスケジュールを話し合います。
また岐阜県北部のほか、東部の一部地域でも「きめ酒」は行われていました。
現代の結納
現代では結納に代わりに、両家で顔合わせ食事会をするのが多くなっています。
結納のように結納品や結納金を贈るのではなく、顔合わせ食事会はお互いの家族を紹介して手土産の交換で済ますのが一般的です。
実施件数は少なくなりつつありますが、なかには伝統的な結納をするカップルもいます。
なお、岐阜県の結納のしきたりについては、「岐阜の各地域に伝わる結納のしきたりとは?顔合わせ食事会との違いも解説」でより詳しく解説しています。
【岐阜の風習2】菓子まき
主に岐阜県をはじめとする東海地方で行われていた結婚に関する風習が「菓子まき」です。
「菓子まき」とは
「菓子まき」とは結婚当日、花嫁が嫁ぎ先に向かったすぐ後に、花嫁の親族が家の屋根の上から見物人にお菓子をまく行事です。
花嫁が村を出ることが村の人口減少につながるため、村人が花嫁行列の妨害をしたところ、花嫁がお菓子を配って通してもらったというのが起源とされています。
菓子”まき”とはなっているものの、菓子を手渡しで配っていた地域もあるようです。
現代の「菓子まき」
現代では結婚式や披露宴の演出のひとつとして「菓子まき」を取り入れているケースが多くなっています。
まいたお菓子の中に当たりを仕込んで景品がもらえたり、ブーケトスの代わりとしてお菓子を投げるなど、実施スタイルはさまざまです。
楽しく盛り上がるイベントとして「菓子まき」は非常に人気です。
【岐阜の風習3】餅投げ
岐阜の一部地域では結婚式場で「餅投げ」という風習が実施されていました。
「餅投げ」とは
「餅投げ」とは結婚式場で紅白の餅をばらまく行事です。
「餅投げ」には幸せを分かち合うという願いや、花嫁が嫁ぎ先で食べ物に困らないようにという思いが込められていると言われています。
現代の「餅投げ」
「餅投げ」は結婚式や披露宴の余興のひとつとして今でも実施されています。
「菓子まき」と同じく、当たり付きの餅を用意したり、ブーケトスの代わりに餅を投げたりするケースが多くなっています。
【岐阜の風習4】名披露目
岐阜などの東海地方では「名披露目(なびろめ)」という古くから伝わる風習があります。
「名披露目」とは
「名披露目」とは花嫁が嫁ぎ先に移った後に、新郎新婦の名前が入った風呂敷に縁起物を包み、近所に渡しながら挨拶をする風習です。
「名披露目」という名前のとおり、新郎新婦の名前を覚えてもらう役割がありました。
現代の「名披露目」
現代の「名披露目」は、新郎新婦の名前入り熨斗紙をつけた引き出物を結婚式で渡すという形で実施されています。
引き出物の3品のうち、「引き菓子」と「縁起物」のどちらかを「名披露目」にして贈るケースが一般的です。
まとめ
今回は岐阜に伝わる結婚の風習やしきたりを紹介しました。
岐阜県ならではの結婚に関する風習は、形を変えながら現代でも余興やアフターセレモニーの演出のひとつとして親しまれています。
伝統が感じられる演出を取り入れることで、老若男女から楽しんでもらえる結婚式にするのはいかがでしょうか。
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